【要約・書評】『心理的安全性のつくりかた』4つの要素で心理的柔軟性が困難を乗り越えるチームに変える!電子書籍サイトでお得に読もう!!

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なんだかギスギスした雰囲気の職場は嫌ですよね。
なんでも言い合える職場に憧れる、上司のご機嫌とりなんてしたくない、全員が主体的に仕事に取り組める環境を作りたい方におすすめ!

また、心理的安全性は職場だけではなく、チームとして家族にも子育てにも当てはめることができます。
心理的安全性のつくかたを身につけて、誰もがのびのびと活躍できる場を作っていきましょう。

『心理的安全のつくりかた』の概要

ヌルい職場は誤解!「健全な衝突」がチームの力を引き上げる。施策だけではうまくいかない心理的安全性の効果的なつくりかた。

「BOOK」データベースより
著者石井遼介
出版社日本能率協会マネジメントセンター
ページ数336ページ
発売日2020/9/1

あらゆる組織・コミュニティで実践できる必読書と紹介されていて、数々の賞を受賞した書籍です。

  • 日本の人事部「HRアワード2021」書籍部門 優秀賞受賞! 
  • 「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」マネジメント部門賞受賞!
  • 『週刊東洋経済』ベストブック2021特集「ビジネス書」ランキング 第2位

『心理的安全性のつくりかた』の目次

第1章 チームの心理的安全性
第2章 リーダーシップとしての心理的柔軟性
第3章 行動分析でつくる心理的安全性
第4章 言葉で高める心理的安全性
第5章 心理的安全性導入アイディア集

『心理的安全のつくりかた』の要約

『心理的安全性のつくりかた』を各章ごとに簡単に要約します。
具体例や詳しい説明を知りたい、ワークを行いたい場合は、本書を読み理解を深め実践することをおすすめします。

「心理的安全性」とは

本書では、「心理的安全性」とは、組織やチーム全体の成果に向けた、率直な意見、素朴な質問、そして違和感の指摘が、いつでも、誰もが気兼ねなく言えることとしています。

この「心理的安全性」の概念を頭に入れながら読み進めると、実践における行動や声かけをスムーズにできるようになると思います。

また、正解のあったこれまでの時代と正解のないこれからの時代では、チームのあり方もマネジメント方法も変化をしていかなければいけないということが前提にあることを忘れないようにしましょう。

第1章 チームの心理的安全性

「チームの心理的安全性とは、チームの中で対人関係におけるリスクを取っても大丈夫だ、というチームメンバーに共有される信念のこと」とされています。

「メンバー同士が健全に意見を戦わせ、生産的でよい仕事をすることに力を注げるチーム・職場」と言われれば、当たり前のことだと思いがちですが、ほとんどの職場に、自然と生じてしまう「対人関係のリスク」が「健全に意見を戦わせ、生産的でよい仕事をする」ことを阻害しています。

ここでは、心理的「非」安全性なチームを取り上げ、どんな時に「対人関係のリスク」を感じるのか、実際のチームの声が挙げられています。
対人関係のリスクとは、「チームの成果のためや、チームへの貢献を意図して行動したとしても、罰を受けるかもしれない」という不安を感じている状況のことを言い、行動すると罰せられるのだったら、行動しないほうがマシとなってしまいます。

では、心理的安全性の高いチームと低いチームを比べてみたときの違いは何でしょうか。
それは、中長期でより高いパフォーマンスを出していたことです。
原因は、よりチーム内での学習が促進されていることにありました。

ポイントは中長期的に効果があるということ。
効果がないからとすぐにやめてしまうことはもったいないです。

この章では心理的安全性のよくある誤解として、人間関係は和気あいあいとしているが、締め切りも守らず、ストレッチした仕事もせず、コンフォートゾーンの中にいる、といった「ヌルい」職場は、心理的安全性が高いとイコールではないとしています。

心理的安全性はチームのためや成長のために必要なことを、発言したり、試したりしてみたり、挑戦してみたりしても、安全である(罰を与えられたりしない)ということなのです。

「チームの心理的安全性」の4つの因子

  1. 話しやすさ
  2. 助け合い
  3. 挑戦
  4. 新奇歓迎

この4つの因子があるときに心理的安全性が感じられるとしています。

「話しやすさ」因子→仕事と相手の状況を把握し、多様な視点から状況を判断し、率直な意見とアイディアを募集するために重要

「助け合い」因子→トラブルに迅速・確実に対処・対応する時や、通常より高いアウトプットを目指す時に重要

「挑戦」因子→組織・チームに活力を与え、時代の変化に合わせて新しいことを模索し、変えるべきことを変えるために重要

「新奇歓迎」因子→メンバー一人一人がボトムアップに才能を輝かせ、多様な観点から社会・業績の変化を捉えて対応する際に重要

心理的安全性の「変革の3段階」

  1. 構造・環境→会社や事業・ビジネスの仕組み自体に起因する構造・環境要因
  2. 関係性・カルチャー→組織・チームが背負った歴史に起因する、チームとしての習慣・行動パターン
  3. 行動・スキル→一人一人が行動を取るかどうか。また、的確なタイミング・品質の行動が取れるかどうか(スキル)

番号が大きくなるほど変えやすくなります。

本書では、「関係性・カルチャー」レベルで、心理的安全性をもたらすこととしています。

第2章 リーダーシップとしての心理的柔軟性

「関係性・カルチャー」を変えるには、リーダーシップが必要で、単に事例やノウハウを実行するだけでは、向上しないことも多く、具体的な行動へと昇華させる必要があります。

そこで、改革者の土台となるのが「心理的柔軟なリーダーシップ」です。
「心理的柔軟なリーダーシップ」とは、その時に応じて、本質的に役立つことをするリーダーシップだと考えます。

柔軟① 変えられないものを受け入れる
柔軟② 大切なものへ向かっていく
柔軟③ それらをマインドフルに見分ける(=気づいている)

「リーダーシップとしての心理的柔軟性の3要素」について、一つずつ見ていきます。

心理的柔軟性を身につける① 変えられないものを受け入れる

困難な思考や感情をオープンに受け入れるためには、

  1. 「思考=現実」から脱出する
  2. イヤな気持ちを、コントロールするのではなく受け入れる

の2つの観点で自分自身を見直すことが役立ちます。
これが行動を起こす際の心理的な抵抗を減らすことにつながります。

心理的柔軟性を身につける②大切なことへ向かい変えられるものに取り組む

大切なことへ向かい、変えられるものに取り組むためには、

  1. 大切なことの明確化・言語化
  2. 大切なことへ向けた、具体的な行動

の2つに取り組むことが重要です。
これが、前に進むための推進力を与えてくれます。

心理的柔軟性を身につける③ マインドフルに見分ける

マインドフルに見分けるためには、

  1. 「いま、この瞬間」への気づきと集中
  2. 「物語としての私」から「観察者としての私」へ

という2つに取り組むことが重要です。
いま、この文脈で、柔軟で適切な行動をとるために必要な要素で、この場で進行中の出来事に、気づき続けるということです。

このマインドフルが不足しているとき、私たちはつい「心ここのあらず・上の空」といった状態になってしまいます。

第3章 行動分析でつくる心理的安全性

実際に自分自身とチームメンバーの行動を変え、凝り固まった「関係性・カルチャー」を解きほぐすためのスキル「行動分析」を説明しています。
「行動分析」は毎日繰り返されるであろう行動を、よりよいものにしていくスキルです。

ここでまず重要になってくることは、心ではなく「行動」にフォーカスするということです。

「やる気を出す」とか「自信」という心の中のことは、目標に影響を及ぼしにくいです。
例えば、「自信を持ってプレゼンする」は心ですが、「大きな声で話す、よい姿勢を保つ、流暢に話す、アイコンタクトをとる、大きなジェスチャー」などは行動にフォーカスしていて、その人は自信を持って話しているように見えます。

そこで、心理的安全性の「4つの因子」も、行動に分解することができます。

  1. 「話しやすさ」因子:「話す、聞く、相槌を打つ、報告する、雑談する」など
  2. 「助け合い」因子:「相談する、相談に乗る、問題を見つける、自分一人では対応できないことを認める」など
  3. 「挑戦」因子:「挑戦する、機会を掴む、機会をつくる、与える、試す」など
  4. 「新奇歓迎」因子:「個性を発揮する、個性を歓迎する、強みに応じて役割を与える、常識に固執しない」など

このように4つの因子に紐づく「行動」を増やしていくことで「心理的安全性にとって、望ましい4カテゴリの行動を増やし、望ましくない行動を減らす」ことが、管理職・リーダーや、組織・チームに心理的安全性を構築しようとリーダーシップを発揮する人の仕事だということになります。

「きっかけ→行動→みかえり」フレームワーク

これは、「きっかけ」によって「行動」が起き、行動の後の「みかえり」が「行動」に影響を与えます。
つまり、人々の「行動」は「きっかけ」と「みかえり」によって制御されていると捉えます。

本『心理的安全性のつくりかた』より

次回、同じ行動をとる確率が
「増えるみかえり」のことを「好子(こうし)」
「減るみかえり」のことを「嫌子(けんし)」

と呼びます。

良いみかえりは行動が増えますし、悪いみかえりは行動が減ります。

「きっかけ→行動→みかえり」のより具体的な内容が本書には紹介されていますので、詳しく知りたい方は、本書を読むことをおすすめします。
また、自分の習慣を変えるワークも付いていますので、より実際の行動変容を理解しやすい内容になっています。

チームの行動変容でつくる心理的安全性

ここでは、心理的安全性4つの因子に対して、「行動・スキル」へのアプローチを行なっています。

あなた自身の行動が相手にとっての「きっかけ」「みかえり」の一部となり、

方法① メンバーの4因子の行動を阻害する「きっかけ・みかえり」を減らす
方法② メンバーの4因子の行動を増やす「きっかけ・みかえり」をつくる

ということにつなげていきます。

ここでも、4因子に対するきっかけとみかえりについて具体例が記されていますので、具体例を参考に自分のチームに落とし込んでいくと良いです。

第4章 言葉で高める心理的安全性

4章では、「罰によらず」努力できるチームをつくる「言語行動」について理論と実践が書かれています。

ルール支配行動:他者からの依頼や命令に従ったり、他者の体験を利用して自分自身も同じ行動をとったりするなど、言語的教示によって行動が制限されること。
言葉によって未来の「みかえり」を関係づける能力、言語によって行動を支配・コントロールできるような能力。

ルール支配行動には、

  1. 言われた通り行動→言われた通り、ルール通りに行動する
  2. 確かにそうやな行動→ルールに従って得られる「みかえり」によって行動する
  3. そんな気してきた行動→「みかえり」の強さが変わる

の3種類があります。

言われた通り行動は、「行動そのもの」からの「みかえり」を手にしていない行動で、ルールを提示した人が与えてくれる「みかえり」の方を重視しているわけです。
行動そのものから得られる「みかえり」を実感できず他者から与えられる気まぐれな「みかえり」に頼ることになります。
心理的柔軟性に欠けた、硬直した役に立たない行動パターンを取り続けてしまう可能性があります。

確かにそうやな行動は、「行動そのもの」からの「みかえり」に、実感を持ちながら行動しています。

そのため、ルールを作るときは、「確かにそうやな」行動を増やし、「言われた通り行動」を減らすことが大切です。
「こうしてはいけない」「こうしてほしい」のように、「行動のルール」だけを伝えるのではなく「きっかけ」と「みかえり」をセットで伝えることが「確かにそうやな行動」をつくります。

そんな気してきた行動は、単独ではなく、他の二つと組み合わせて効果を発揮するようなルール支配行動です。
みかえりの持つ好子・嫌子としてのパワーを、増強または減少させることで、行動が起きる確率を増やす/減らすような「言葉のルール」です。

この章の最後には、自分自身の「大切なこと」の言語化とチーム・プロジェクトにとって、大切なことの言語化のためのワークが用意されています。

チームで使っている言葉が行動量を増やし、行動レパートリーを増やすものになっているかどうか、そして、何よりもチームの「カルチャー」を左右する「よい判断基準」を提示できる言葉のきっかけを選ぶことが大切です。

第5章 心理的安全性導入アイデア集

最後の章は実際に心理的安全性を組織・チームにもたらすためのガイドになっています。
心理的安全性の4因子に効果があるアイデアが集められています。

最後にはケーススタディとして、筆者の実施する「心理的安全性認定マネジメント講座」修了生の実例を元に、3ヶ月でチームを改革したケースが取り上げられています。
実際のチームの変化が分かりやすく、全体像を捉えることができます。

具体的なアイディア集やケーススタディはぜひ本を読んで、できることから実践してみてください。

「行動・スキル」レベルで心理的安全性をつくるアイディア集

  • 感謝を伝える
  • ポジティブに気にかけている・見ていることを示す
  • 話しかける
  • ハードルを下げ、相談を促す
  • 「のび太力」を上げる
  • 1on1
  • メンバーの立場から、心理的柔軟なリーダーをつくる

「関係性・カルチャー」レベルで心理的安全性をつくるアイディア集

  • 「宣言と環境整備」で心理的安全性に目を向ける「きっかけ」をつくる
  • フォーマットをつくる・変える
  • 新規プロジェクト創造
  • 日常業務の文脈から切り離す
  • 「話しやすさ」について、みんなで対話するワークショップ
  • 価値づけされた行動を見出す
  • 心理的安全性を拒む制度から、育む制度へ

『心理的安全性のつくりかた』の書評と感想

心理的安全性が組織やチームに大事なことはわかるけど、結局は成果が大切だから、トップダウンって大事だよねと考えらることは多いです。
そして、過程ではなく結果が全てだと・・・。

しかし、このような組織やチームで成果を上げることができたのは一昔前の正解がわかっていた時代。
正解が分からない今は、多様な意見が非常に大切で、その意見を自由に言い合える場を作っていかないと組織もチームも衰退してしまいます。

心理的安全性に欠ける仕事のできる上司が率いるチームは、見かけは順調に見えてもそのうち成長が止まり、壁にぶつかります。
逆に多少仕事ができなくても心理的安全性を重視する上司のもとで、チーム全員が言いたいことを発言して切磋琢磨していくチームは、無限大に伸びていきます。

もう、変わらなくてはいけない時代なのです。
この本『心理的安全性のつくりかた』はそのための手引書になること間違いなしです。
次のステージへ組織やチームを導くためにぜひ、手にとってみてください。

また、この「心理的安全性」は家族にも当てはまります。
家族も1つのチームです。
親子が夫婦がなんでも話せる関係を築くとは、まさしく「心理的安全性のつくりかた」なのです。

4つの因子に基づいたアイディア集を参考に家族で取り組むことも良いと思います。
特に思春期に差し掛かったお子様がいる家庭では、大事なことになります。
普段は何も話してくれなくてもこの心理的安全性のある親子関係であれば、困った時は親に相談しようと思えます。
子供にとっても、何でも話せる、話を聞いてくれる大人がいることは心強いものです。
「心理的安全性」は、反抗期を拗らせずに通り過ぎるために大事な要因でもあります。

『心理的安全性のつくりかた』のおすすめな人

  • 組織やチームを成長させたいリーダー
  • 健全な意見交換のできる組織やチームを作りたいかた
  • 心理的安全性について詳しく知りたいかた
  • 心理的安全性のつくりかたを具体的に知りたいかた
  • なんでも言い合える仲間が欲しいかた
  • 家族との良好な関係を築きたいかた
  • 何でも話せる親子関係を築きたいかた

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『心理的安全性のつくりかた』まとめ

これから進化する組織やチームには心理的安全性が欠かせません。
心理的安全性を理解した上で、具体的な行動に移すために必要な1冊になっています。
すぐに明確な結果が出なくても、一人一人が心理的安全性を意識した組織やチーム作りをしていくことで、大きな進歩が見えてきます。
心理的安全な組織やチームで、充分に自分の力を発揮して仕事をすることで、毎日を生き生きと過ごすことができる未来を作りましょう。

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