余命10年と宣告されたら、あなたは毎日をどう過ごしますか?
「どうか私に死にたくないと思わせないで」
という主人公茉莉の言葉が印象的です。
『余命10年』(著者:小坂流加)は、死に向かってどう生きるかを考えさせられる1冊。
『余命10年』のあらすじ、最後のネタバレ、感想を紹介し、実話なのか?作者も死亡した病気の病名にも触れています。
あなたも、ご家族や友人、自分の人生において、今の生き方や病気、死との向き合い方について、考えされられたことがあると思います。
そのように考えさせられる病気や死について、もっと深く知って、新たな気づきをもらえる『余命10年』は、最後まで全部一気読みしたくなる本です。
本記事では、あらすじやネタバレについて、あますとこなく魅力を伝えていきますが、さらに読みたくなった方に向けて、Amazon Kindle Umlimitedで『余命10年』を1冊まるごと無料で読める方法も紹介!
さらに、読むより耳で聴く読書をしたい方にはAmazon Audible、映画化された『余命10年』ならアマゾンプライムで無料視聴できる方法まで、紹介していきます。
どのサービスも30日間は無料で利用できますので、『余命10年』の魅力を、読んで、聞いて、観て感じて欲しい1冊です。
『余命10年』を読んで、死との向き合い方、今の自分の生き方を振り返ってみましょう。
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『余命10年』の概要と登場人物
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- 作者:小坂流加
- ページ数:単行本は318ページ、文庫本は358ページ
- 出版社:文芸社
『余命10年』の登場人物
- 高林茉莉(たかばやしまつり):主人公。20歳の時に国の難病に指定されている遺伝性の病気で、余命10年だと知る。小学生の頃から裁縫が得意でコスプレ衣装を作ったり、漫画家になることも夢で、友人の沙苗のすすめでまた描き始める。
- 真部和人(まなべかずと):茉莉の恋人。神童と呼ばれ、茶道の家元の長男として期待をされて育つ。茉莉と出会った頃は、茶道から離れている。茉莉に「カズくん」と呼ばれている。
- 高林桔梗(たかばやしききょう):茉莉の姉。優しく華のある女性で、仲の良い姉妹。
- 藤崎沙苗(ふじさきさなえ):茉莉が東京の中学校に転校した時からの友人。漫画を描き「桜姫華」というペンネームがある。コスプレ好き。
『余命10年』のあらすじ・内容
20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。涙よりせつないラブストーリー。
「BOOK」データベースより
『余命10年』のネタバレなしの簡単なあらすじと茉莉花の花言葉も紹介します。
『余命10年』の簡単なあらすじ
20歳の時に余命10年と知り、2年過ぎた22歳の時に退院します。
親友の沙苗に誘われてアニメの世界へと足を踏み入れ、23歳になる頃には、コスプレや漫画に没頭していきます。
茉莉は、日を追うごとに煌めきを見出した世界にのめり込んでいきます。
しかし、描いた漫画は「市場では使い物にならない」と言われて、原稿を泣きながら破り捨てます。
25歳になった茉莉。
何かを始めるにはとても短くて、何かを終わらせてしまうにはとても長い、そんな残り時間だと感じていました。
一度はやめてしまった漫画を描くことでしたが、不安に追われている生活を忘れるためには、夢中になれることにしがみつくしかなく、またコスプレ衣装を作ったり、原稿を描き始めたりします。
そして、恋なんかしないと心に決めていたのに、小学生の時の同窓会で和人と出会ってしまうのです。
命に執着を持っちゃダメ。
死ぬことが怖くなったら、私はもう笑えなくなるんだから。
そう思いながらも和人にどんどん惹かれていきます。
茉莉は27歳の時に和人に全てを話し、死ぬ準備を始めるのでした。
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茉莉花(まつりか)ってどんな花?花言葉は?
登山が趣味の両親がつけた、茉莉という名前。
茉莉花はジャスミンティーの香りづけとして使用されるジャスミンの1種です。
茉莉花の花言葉は「清浄無垢」「愛想がよい」です。
『余命10年』最後の結末・ネタバレ
ここから最後のネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。
茉莉は和人に病気のことを全て話し、和人には自分の人生を生きて欲しいと願い、27歳の時に別れを告げてから、2度と会うことはありませんでした。
死の間際、隣に和人がいたら、あの笑顔があったら他のどんな幸せも敵わないと思い
「会いたいよ・・・、会いたいよ、和人」
と心の中で叫びます。
茉莉のお葬式に袴で現れた和人を沙苗が見つけ、声をかけます。
棺の中の茉莉は沙苗が作った純白のドレスを着ています。
和人は茉莉に全然諦められなかったこと、巡り会えて幸せだったことを告げ、この秋から茶会に出ること、そして見合いをすることを話しました。
きっと、その人と結婚すると。
時は茉莉の死から5年後。
35歳になった和人が卒業した小学校に思い出を捨てにやってきます。
その思い出は、茉莉とのペアリング。
茉莉のお葬式でお見合いすると言っていたが、結局その後に結婚しなかったことを話します。
でも、やっと心から愛している人と出会い、来週結婚することになり、茉莉との最後の約束を叶えられる時がきたと話します。
だから、ここに思い出を捨てにきたと。
8年前、茉莉も小学校の焼却炉に自分の気持ちを綴ったノートを捨てにきていました。
茉莉も同じことをしていたと知った和人は、もう泣き過ぎて出ないはずの涙が、久しぶりに溢れ落ちるのでした。
和人は自分の生きる道を歩みだします。
『余命10年』は実話なのか?作者の病気の病名は?作者の伝えたいこと
「死ぬ準備はできた。だからあとは精一杯生きてみるよ。」
死を覚悟した茉莉の姿は、そのまま作者の小坂流加さんと重なります。
作者の小坂流加さんは、茉莉と同じ「肺動脈性高血圧症」です。
現在も治療法が確立されていない病気で、発症率は100万人に2人程度と言われています。
そして、この作品の文庫版の編集が終わった直後に病状が悪化して、2017年2月に38歳という若さで逝去しました。
『余命10年』はフィクションですが、小説の中の入院中の様子や、死に対する心情描写は想像だけのものではありません。
恐らく、作者自身の想いがたくさんつまった言葉になっているのだと思います。
だからこそ、伝わってくるのです・・・。
見たことのない死の近づいてくる様子が。
『余命10年』感想・学んだこと
茉莉の病気に奇跡は起きません。
茉莉は死んでしまいます。
これが現実です。
最期はベッドから起きることもできず、もちろんトイレにも一人で行けず、あばら骨が浮き出るほど痩せ、辛く孤独のなか生き絶えていきます。
死ぬってドラマティックなことじゃないんだよ
『余命10年』より
茉莉のこの言葉が重くのしかかります。
どう生きるのか?
考えずにはいられません。
どうやって死の準備をしていこうか一生かけて探していくのかもしれません。
きっかけをもらったことに私は感謝です。
印象に残った言葉(名言)・場面
わたしは何のために生きて、何のために死ぬのだろう。
『余命10年より』
どうしてわたしだったんだろう。逃げ道のないここは狭い檻の中みたいだ。どこへ行っても結局壁にぶつかる。
過去は変えられない。でも未来さえ変えられない。
死ぬことは怖い。
でも生きることも怖い。
人生を選ぶこともできない。
茉莉が自分の家族をどうしても悲しませてしまう運命を恨むシーンでの茉莉の気持ちを書いたノート。
生きてあげたい。
でも、死は全てを終わらせる唯一の術だから死を捨てることもできない。
なんという選択肢・・・。
死との向き合い方を考えさせられます。
このような茉莉の気持ちを綴ったノートの部分が小説の中に出てきます。
最後に小学校の焼却炉に捨てたノートです。
このノートに書かれた茉莉の心情は、心がギュッとなる言葉がたくさん出てきます。
ぜひ、全ての茉莉の言葉に触れてみてください。
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どっちが可哀想?
「どっちが可哀想?」は映画で出てくるセリフなのですが、小説でも、死んでいく茉莉と残される家族や和人はどちらが可哀想なのか考えさせられます。
答えはありません。
どちらも抱えきれないほどの悲しさや辛さがあります。
だからこそ死の準備を皆がしておかなくてはいけないのかもしれません。
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『余命10年』は2022年3月に小松菜奈と坂口健太郎主演で映画化されています。
映画は原作である小説と大きく異なる点がありますが、どちらも残された命をどう生きるか考えさせられる内容になっています。
映画が原作と違う理由は、作者の小坂流加さんの人生に大きく寄せているからです。
映画の最後には「小坂流加に捧ぐ」と出てきます。
小説では、茉莉はアニメやコスプレが好きで、漫画執筆に取り組んでいますが、映画ではライターとして働き、最後には自分の死ぬまでの10年をまとめた「余命10年」をこの世に遺すという設定になっています。
茉莉=小坂さんという構図が想像できます。
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『余命10年』まとめ
余命が分かった時、何を考え、何を想い生きていくのだろか?
自分の残された命とどのように向き合うのか考えさせられる『余命10年』。
自分が今日をどう生きるか、明日をどう生きるか、目の前のことにちゃんと向き合うきっかけになる本でした。
小説を読んだ後は、切ない涙が流れるとともに、明日を生きる力を抱きしめたい気持ちになるでしょう。
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