小説・文庫本『食堂かたつむり』の本当の楽しみ方紹介!気持ち悪い、怖い、下品という内容の悪評をあらすじやネタバレ感想、料理から読み解きます。お得に70%OFFで読む方法も紹介!

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仕事や育児で忙しくて、大事な人との食事の時間を疎かにしていませんか?

私も毎日忙しくて、ただ空腹を満たすだけに食べ物を口に入れていたことがありました。

でも、『食堂かたつむり』を読むと、心に残る食事と出会いたくなり、料理を作る時間を大切に思えます。

そして、日々口にしている食べ物への向き合い方が変わり、食事の時間を通して大事な人と向き合う時間を作ろうと思える1冊になっています。

本記事では、『食堂かたつむり』のあらすじと感想(ネタバレあり)、料理について、私が読んで感じた魅力を余すことなく伝えていきますが、『食堂かたつむり』が全て読めて、この小説の映画の主演である柴崎コウさんが出演している『容疑者xの献身』の小説や『Dr.コトー』の漫画も70%OFFで超お得に読める電子書籍サイト「ebookjapan」を紹介!!

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小説『食堂かたつむり』の概要

作者小川 糸
出版社ポプラ社
発売日2008/1/17
ページ数234ページ

小説『食堂かたつむり』のあらすじと料理

トルコ料理店でのアルバイトを終えて家に戻ると、部屋の中が空っぽになっていた。突然、同棲していた恋人に何もかもを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、主人公の倫子はさらに声をも失う。たったひとつ手元に残ったのは、祖母から譲り受けたぬか床だけ。山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな小さな食堂を始める。一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂。次第に食堂は評判になるが――五感をくすぐる瑞々しく繊細な描写と、力強い物語運びで話題を呼んだデビュー作。

主人公の倫子の作る料理とそれにまつわるエピソードに心ほっこりする『食堂かたつむり』のあらすじと物語に出てくる料理を紹介します。

小説『食堂かたつむり』のあらすじ(ネタバレなし)

今までの生活も恋人も声もお金も失ってしまった主人公の倫子(25歳)は、もう行くあてもなく都会から離れ、15歳から一度も帰っていないふるさとへと高速バスに乗って向かいます。

ふるさとへ向かうバスの中では、大好きな祖母と暮らした日々が思い出されます。

料理の世界へと優しく手を引いてくれたのは、祖母でした。

祖母と一緒に台所に立ち、料理を覚え、お味噌汁一杯にも、煮干しやかつお、大豆や麹など、たくさんの命が含まれていることを知るのです。

実家に到着し、おかんは家に戻ってくることを豚のエルメスの世話をすることを条件にしぶしぶ承諾してくれます。

ただ、豚の世話をするだけではなく、もちろん食費や光熱費、家賃は払わなくてはいけません。

そこで、家の物置小屋を借りてちいさな食堂をオープンすることを閃くのです。

自分は料理以外はできない。

けれど、料理なら作れる。

この山あいの静かな村で料理を作ることが叶うのなら、自分は今度こそしっかり足をつけて生きていけると思います。

自分のお店を持つことは長年の夢。

恋人も含めて全てを失ったけど、そのことがきっかけで、人生が大きく前進していくのです。

早速、倫子は顔なじみの熊さんに手伝ってもらいながら、自分の食堂をオープンさせます。

ちいさな空間をランドセルみたいに背中にせおって、これからゆっくりと前に進んでいく、私と食堂は一心同体なのだというひらめきで「食堂かたつむり」と命名します。

そして、一日一組だけの、ちょっと変わった食堂がオープンするのです。

食堂の開店準備では、細部へのこだわりが素敵なので、ぜひ本書を読んでみることをおすすめします。

自分のこだわりを再現していく様子に心ウキウキします。

小説『食堂かたつむり』に出てくる料理とエピソード

食堂オープン後に倫子が作った料理とともにネタバレなしでエピソードを紹介します。

こだわりの料理はどれも生命を感じる、ただ美味しそうとは違うこだわりを感じます。

料理の詳細とそのあとの奇跡は、ぜひ本書でお楽しみください。

料理を作るときの気持ちが変わり、食材と向き合うことが新鮮な気持ちになります。

そして、料理の持つパワーに心癒されます。

熊さんに作ったザクロカレー

食堂かたつむりの最初のお客様は、オープンまで色々と手伝ってくれた熊さん。

リクエストは、カレー。

どんなカレーを作ろうか迷ったが、ザクロカレーを作ることを決めます。

ザクロがたくさん入っているので、きれいなルビー色をしていて、甘酸っぱい味で、食べると顎の奥がきゅーんとなります。

炊き上がったバターライスの上にザクロカレーをたっぷりのせ、付け合せには、大根のぬか漬けを用意。

「こんなカレー、はじめて食ったよ」と喜んでくれる熊さん。

そして、次の日奇跡が起きるのです。

地元の有力者のお妾だった老婦人に作ったコース料理

何十年も喪に服しっぱなしのお妾さんには、料理で喜怒哀楽を表現しようとします。

この世にはまだまだ知らない世界が無限に広がっていることを、料理で伝えたかったのです。

メニューは、

  • マタタビ酒を使ったカクテル
  • 林檎のぬか漬け
  • 牡蠣と、甘鯛のカルパッチョ
  • 比内地鶏を丸ごと一羽焼酎で煮込んだサムゲタンスープ
  • 新米を使ったカラスミのリゾット
  • 子羊のローストと野生のキノコのガーリックソテー
  • 柚子のシャーベット
  • マスカルポーネのティラミス バニラアイスクリームを添えて
  • 濃い目にいれたエスプレッソコーヒー

そして、お妾さんにも奇跡が起きるのです。

桃ちゃんとサトルくんに作ったスープ

サトルくんと両想いになりたいと食堂に来た高校生の桃ちゃん。

倫子は、どんなに緊張して体を固くしていても、甘酸っぱさに胸焼けしていても、胃にスーッと入るように、スープを作ることにしました。

入れる材料は事前にあまり考えずに、実際にふたりを見てから決めます。

インスピレーションで決めた野菜を細かく刻み、バターで炒め、月桂樹を入れたスープストックでコトコト煮込み、最後にバーミックスで撹拌します。

恋に余計な小道具は必要ないと思い、味付けは塩だけ。

恋を実らせたこのスープは「ジュテームスープ」と呼ばれるようになります。

お見合い料理で作った野菜だけを使ったフランス料理

なかなか打ち解けず、料理の好みも違う二人に倫子が用意したのは、野菜だけを使ったフランス料理。

前菜は、苺のサラダ。

新鮮なルッコラとクレソンと苺を、煮詰めたバルサミコ酢でマリネしてあります。

メインの一皿目は、人参フライ。

皮付きのまま縦に大きく半分に切った人参にパン粉をつけて、揚げると立派なエビフライのように見えます。

メインの二皿目は、大根のステーキ。

軽く下茹でした大根を、半干しした椎茸と一緒にソテーし、味付けは、塩と醤油とオリーブオイル。

そして、リゾットとジュテームスープ。

デザートは、紫芋のクリームブリュレ。

二人にとても喜んでもらったこの野菜の作られた場所を聞いて驚き、やっと二人に会話が交わされるようになります。

男性に作ったフルーツサンド

あまり情報を得ることなく作ることになったフルーツサンド。

フルールサンド用の食パンはイギリス食パンの生地にレーズンを混ぜて作ります。

クリームは生クリームとヨーグルトから乳清をのぞいて脂肪分だけにした生クリームを半分ずつ混ぜて作り、洋ナシを挟みます。

しかし、この後事件が起こります。

この事件の後は、予約の際に慎重に相手を見るようになります。

倫子は食堂かたつむりが軌道に乗って自分が浮かれないようにするために、料理の神様が遣わした意地悪な天使だったのかもしれないと思います。

おじいちゃんの誕生日に作ったお子様ランチ

ハンバーグにチキンライスにエビフライにかぼちゃのソテー。

抹茶とあずきを混ぜて焼いたシフォンケーキには太めのろうそく8本と細めの5本を立てます。

おじいちゃんの85歳の誕生日を、好物のお子様ランチで祝っているのに、家族揃って号泣しています。

何故なのか?

それは、ボケてしまったおじいちゃんとのお別れでもありました。

拒食症のウサギに作ったビスケット

なかなか食べてくれず拒食症になってしまっているウサギを助けて欲しいと頼まれた倫子。

ウサギは大きな段ボールに入れられて道端に置いてありました。

どうしたら食べてくれるのか?と観察していると、お子様ランチを食べに来たおじいちゃんと重なることに気づきます。

孤独になる苦しさ・・・。

おじいちゃんに出したケーキにわずかに反応したウサギは、裕福な家庭で育って、甘いお菓子を日常的に与えられていたのではと倫子は考えます。

ビスケットの材料になる、植物油、砂糖、胡麻、全粒粉、水を両手で混ぜ、こね上がったビスケットの生地を天板の上に薄く広げ、生地の上から乾燥させてあるラベンダーの花を振りかけます。

ラベンダーには気分が落ち込んだ時にそれを緩和する作用があります。

ウサギは食べてくれるのか。

倫子は簡易ベットの上に体を横たえ、ウサギと向き合う格好になって眠ります。

おかんの愛人に作ったお茶漬け

昆布と削りたての鰹節で作った出汁に塩を入れ、ご飯にかけ、最後に博多ネギを上にのせるだけのお茶漬け。

お世辞の言わないおかんの愛人の言葉が心を解かします。

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小説『食堂かたつむり』の結末とネタバレ感想

私は洗い立ての手のひらで、それらの食材にそおっと触れた。そして、生まれたばかりのちいさな命を慈しむように、ひとつひとつ、両手で持ち上げては顔の近くまで抱く寄せて、目を閉じたまま数秒間、食材達と言葉を交わす。

これは、倫子が料理を始める前にいつも行う儀式です。

顔を近づけて鼻を寄せ、彼らの「声」に耳を傾けるのです。

食材への感謝がにじみ出ている一節で、口にしたものが私たちの体を作ってくれていることを感じます。

こうやって、食材ときちんと向き合って作る料理はそれだけで、充分に美味しそうな想像ができます。

このような料理への愛が本の隅々までちりばねられていて、読んでいて心温まります。

毎日忙しくて、殺伐としている生活に、まるで柔らかい日差しが差し込むようです。

そして、物語の結末はおかんとの関係へとつながっていきます。

おかんはせっかく初恋の人と出会えたのに、余命数カ月のガンだと発覚します。

世の中には思い通りにならないことばかりだと、つくづく思います。

最後はおかんと倫子も和解し、倫子はおかんの死を無駄にしないためにまた一歩踏み出していきます。

食べた後に幸せになれる料理を作っていこうと心に誓うのです。

なんだか不思議な物語だけど温かい。

これが、『食堂かたつむり』を読み終えて最初に思ったこと。

読んでみたら分かります。

きっと、大切な人と素敵な食事がしたくなります。

小説『食堂かたつむり』気持ち悪い、怖い、下品?本当の楽しみ方を解説

『食堂かたつむり』の悪評のレビューでよく見かけるのは、飼っていた豚を食べるというエピソードについてが多いです。

飼っていた豚はおかんの提案で、自分がい亡くなってしまったら悲しむから食べてしまおうということになります。

解体のシーンは、それなりに生々しく、豚とはいえ、可愛がっていた生き物を食べてしまうと言う感覚が気持ち悪いなどの感想を抱くのだと思います。

でも、食べることは命をいただくこと。

その命をいただいて私たちは今日も生きているのです。

感謝しかありません。

当たり前の食生活に慣れてしまって忘れてしまってるだけなのです。

決して気持ち悪いことではありません。

料理に真剣に向き合い、その料理の材料に心から感謝して過ごす倫子に、日常の幸せを見つけることができる小説なのです。

小説『食堂かたつむり』をebookjapanでお得に読む方法

『食堂かたつむり』のあらすじや感想だけでは、物足りない!という方はぜひ、小説を読んでみることをおすすめします。

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こちらの記事でebookjapanについてまとめてありすので、のぞいてみてください。

小説『食堂かたつむり』まとめ

料理を通して、心温まるエピソードが満載の『食堂かたつむり』。

毎日忙しくて何を食べているのかも忘れてしまうような日々が、勿体無いなと思えてきます。

食は人を幸せにできる、そんな気づきをくれる素敵な小説になっています。

少し、現実の忙しさから離れてみませんか?

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